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日本中央税理士法人/株式会社日本中央研修会のダントツ不動産ニュース

Vol.8 (2004/8/10)

地主さんの相続税が半分以下になる?


1.通達が改正されました

相続税の計算で使う評価通達の改正が6月4日付けで明らかになりました。広い土地をお持ちの地主さんにとっては相続税が半分以下になる可能性がある朗報です。どんな内容なのでしょうか。

2.改正の内容

この内容は広い土地の場合の路線価にかける率の改正です。それが下記の算式で計算されることになったのです。

(注 0.35が下限になります。)

この算式で計算すると、路線価にかける率は下記のようになります。

地積(単位:平米) 路線価にかける率
500
0.575
1,000
0.55
2,000
0.50
3,000
0.45
4,000
0.40
5,000
0.35

従来もこの率の通達はありましたが、約70〜80%程度でしたので、かなり下がったことになります。

また、この改正の対象となる土地は、その土地の利用を考えた場合、戸建住宅の分譲用地が最も有効で、道路等のつぶれ地が生じる土地等が該当します。ですから、既に開発が終わっているマンションの敷地、原則として容積率が300%以上の土地等は該当しないことになります。

つまり、原則として500平米以上の開発するとしたら開発許可が必要で、つぶれ地が発生してしまう土地が該当するのです(実際に開発しなくてもOKです)。

3.具体的計算

それでは、具体的な事例で考えてみましょう。

■前提条件

この事例で考えると改正前と改正後での土地評価額と相続税は下記のようになります。

  改正前 改正後
A土地 30万円×0.8×600平米=1億4,400万円 30万円×0.57※×600平米=1億260万円
B土地
相続税
相続税 約3,650万円
約1,850万円

※600平米の土地の場合、0.6×0.05×600平米/1,000平米=0.57となります。

4.これからの相続税対策はこうなる

これだけ相続税が安くなると、今迄は財産全体に占める土地の割合が大きすぎて、相続が発生したらどうせ払えないので土地を売るしかない、有効活用等の節税対策をしても仕方がないと諦めていた方でも対策次第では相続税を払えるようになるかもしれません。

具体的に現状の財産に対する相続税を計算し、きちんとした納税プランとその対策を事前に決めておくことが重要です。