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Vol.40 (2005/1/24)

赤字会社の決算対策の方法


1.どんな決算対策をしていますか?

会社が赤字の場合、黒字にするための方法は売上を増やすか、経費を減らすか、いずれかの方法になります。ただし、売上を上げることは相手先との関係、マーケットの状況等から難しい場合も少なくありません。そこで、今回は赤字会社が経費の削減を検討する場合の方法について考えてみます。この考え方は当然、黒字会社の経費削減にも応用できる考え方です。

2.経費削減をするなら

経費の削減を考える場合、まず経費を変動費(注1)と固定費(注2)に分けます。どちらを削減することから考えるべきでしょうか。多くの会社は固定費から削減することを考えます。しかし、これは間違いです。変動費を1%減らすのと固定費を1%減らすのでは利益に対する影響が全く違うのです。実は変動費の削減から着手した方が利益は大きくなるのです。この違いを知らないために、削減した額が計算しやすい固定費から着手してしまうのです。

(注1)変動費とは、売上の増減に応じて増減する経費のことをいいます。例えば、仕入、外注費が該当します。
(注2)固定費とは、売上の増減に関係なく必要な経費のことをいいます。例えば、地代家賃や役員報酬が該当します。

3.経費の削減による損益改善例

例えば、売上が100円、変動費が61円、固定費が40円、赤字が1円という会社を考えてみましょう。この会社が変動費を2円削減して59円にしました。100円-59円-40円=1円の黒字です。

逆に固定費を減らして同じ1円の利益を上げるにはいくら減らせばよいでしょうか。100円-61円-38円=1円になるので、同じく2円を減らせば1円の利益が出ます。

しかし、同じ2円でも経費の金額に占める割合が違います。変動費の2円は2円÷61円=約3.2%であるのに対し、固定費の2円は2円÷40円=5%になるのです。つまり、変動費を3.2%削減することと固定費を5%削減することの利益に対する効果が全く同じなのです。

4.変動費の削減はこうする

仕入先や外注先との長い取引きの中で仕入代や外注費の削減を慣れあいの関係のため、言い出しにくいことは非常に多くあります。しかし、変動費の削減は非常に重要なのです。発想を変えて、明日から今と同じビジネスを始めるとしたら、どこから仕入れますか、どこに外注を頼みますか。当然、安くて質のいい会社を探します。その発想で再度、仕入先、外注先を見つめなおしてみるとどうでしょうか。結果はご自身が一番よく分かっているはずです。経費を無駄に支払っていては会社を存続させることはできません。赤字の会社も黒字の会社も変動費の内容を今すぐ見直しましょう。

今月のまとめ