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Vol.45 (2005/7/1)

強くて元気な会社をつくる就業規則の活かし方


1.はじめに

中小企業では、就業規則が作られていない場合が多いです。仮にあったとしても、何年間も机の奥にしまわれたままの状態ではありませんか?

なぜ多くの会社は就業規則を作りたがらないのでしょうか?就業規則をつくると会社が不利になると思っていませんか?それとも法律を守る自信がないのですか?あるいは明確な労働条件を決めたくないのですか?

いずれも就業規則を作りたがらないのは、就業規則に対する誤解から生じるものです。

2.就業規則はなぜ必要なのでしょうか?

就業規則はなぜ必要なのでしょうか?そしてよく聞かれる回答は次のようなものです。

これらの回答は全て正解です。しかし、よく考えてみましょう。このようにルールを決めることとは「よりよい会社に生まれ変わるため」ではないでしょうか?よりよい会社にするためにはどうしたらいいでしょうか?それは「会社の業績を上げる」ことです。つまり、就業規則は「会社の業績を上げる」ために作られなければならないのです。

3.会社の業績を上げるための就業規則つくりとは?

就業規則作りを「会社の業績を上げる」という視点で見てみましょう。今まで見えてこなかったものが見えてきます。そして、新たな就業規則の活用方法が見出せるようになるでしょう。

例えば、「業界の慣例に従って労働時間を固定していたけれど、フレックスタイム制を導入して効率的に時間を使ってみよう。」とか、「入社時の必要書類をなんとなく取っていたけれど、本当に必要なものはどれか?」などです。

就業規則を作成する時や、見直す時に「本当に必要か?」という観点で吟味して下さい。そうすると事務処理の能力や生産性が上がってきます。就業規則というフィルターを通して業務の一つ一つを見直していくのです。パーツの一つを見る機会というのは通常の業務だと流してしまうところですから!

地味な作業ですが、業績UPのヒントが隠されています。それは、普段考えない事柄を取り上げることにより、業務改善のポイントがあるからです。

就業規則を検討して、書類のリストラを行ったA社は、事務効率ががらっと変わり、発注までの時間がかなり短縮されました。

4.法令順守!

就業規則を作るときは「何でも会社が決めていい!」とはなりません。労働基準法を守らなければなりません。そのために見直しや新規の作成時には法律違反をしないように注意が必要です。

しかし、現在世の中に出ている「雛形」は労働基準法に抵触しないように書かれているので、会社の個別の事情に合致するところはありません。つまり、「雛形」はあくまで「雛形」で、会社独自の事情は加味されていません。会社の事情に合わせれば就業規則が活きてきます。


今月のまとめ